去る平成20年10月に、
国土交通省より、
“伝統的構法の設計法作成及び性能検証の事業について”が公表されました。
現在、法規上、高度な構造計算(限界耐力計算など)をしなければ実現しない伝統的な木造の建物をスムーズに建てていくことを目的としています。
それを実現するため、
実験を行ったり、設計手法を確立していきます。
それに基づき、実大実験も行われ、
財団法人 日本住宅・木材技術センターより
12月25日に、実験結果速報も公開されました。
よい方向にあると思います。
ただ、結果が出るのに、3〜5年位はかかるようです。
大工さん(かなり高いレベルで伝統的な木造を手がけることのできる)は、
時間がかかりすぎることを訴えています。
また、確かに、その結果がどうなるのかも分かりません。
3月29日の記事:鍛冶屋さんの町 与板で紹介したように大工道具を作っている鍛冶屋さんを見学しましたが、
その際に、「伝統的な木造を建てられる大工もいなくなってきているが、それ以前に、大工道具を作ることできる鍛冶屋さんもいなくなってきている。」と聞かされました。
確かに、見学した際にお会いすることのできた鍛冶職人は高齢な方が多く、後継者もいないようでした。
また、以前、鍛冶屋を営んでいた方も辞められていて、鍛冶屋さんの町 与板でさえ、少なくなっているように感じました。
3〜5年は、仕事にとっては長い期間です。
また、高齢化、後継者不足に悩む業界にとっては、死活問題です。
また、話は変わりますが、住宅瑕疵履行法についても、
そうした大工さん側からは不評です。
全般的に私が考えているより、
施工者サイド(工事を手がける人たち)にとっては、
この処の制度は厳しいようです。
確かに、行政の制度に当てはまらないことは、
極端に困難だったり、
検討や検証がなされなさ過ぎのように思います。
けれども、
どんなに細心の注意を払っても、ミスや欠陥を完全に取り除くことはできません。
そして、住宅は、たとえ耐用年数が、諸外国に比べて短く、資産価値に乏しいとしても、
住む人にとって、大切なものです。
そう考えると、某か保証や保険のようなもの、完全は無理でもある程度の設計基準は作っておかないといけないと思います。
(そのことに気づくのが遅すぎたのかもしれませんが・・・・・・)
いずれにしても、
現在の日本によりよい住宅を設計、提案できるように努力します。


